熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
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1.第48回衆議院議員総選挙の総括と投票機会の確保について
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◆(城下広作君) 改めまして、公明党の城下広作でございます。私は、この2月議会で代表質問をさせていただきました。本年最後の12月議会でも一般質問をさせていただきまして、ことしは2回ということで大変ありがたく思っております。 午前中の議会でもございましたけれども、きょうは12月1日、師走ということで、僧侶も大変忙しいと、いろいろ東西南北動くということで、その由来だそうですけれども、残念ながら県庁からここに来るまで会うことができませんでして、私が徳がないのかなというふうに思います。 また、きょうは、自民党の松田先生がトップバッターでされましたけれども、知事に一点集中でございました。私は、バランスを考える議員でございまして、8名の方にきょうは登壇していただいております。効率よくしっかりという形で、まず御答弁をいただければというふうに思っております。 では、早速――眼鏡を外して原稿を読まないとちょっと見えなくなってきた年齢でございますので、よろしくお願いいたします。 では、第1点目でございます。 第48回衆議院議員総選挙の総括と投票機会の確保についてでございます。 御承知のとおり、先般10月22日に、第48回衆議院議員総選挙が行われました。9月28日の突然の解散から約1カ月余り、その間、政党の状況も日がわりで激しく動き、また、一部では大義なき総選挙との声も上がるなど、国民が選択に困る総選挙との意見も多く聞かれました。 結果は、与党の大勝利、与党の一員として政権の安定をかち取ることができましたが、我が党は、力不足のため、歴史的敗北を喫することになりました。 今後は、国民の負託に応えられるよう頑張ってまいる所存です。 そこで、まず最初のお尋ねですが、今回の総選挙は、突然の解散、政党の分党問題と新党の誕生など、目まぐるしく動きましたが、投票に当たり、国民の選択は何を重要視されたと思っておられるのか、蒲島知事の御所見をお伺いします。 選挙関連で続けてお尋ねします。 選挙となれば、必ず話題となる重要なポイントの一つに投票率があります。 言うまでもなく、投票率は民意をあらわす指標ともなり、それが高いという結果を得ると、候補者の自信にもつながり、政策の推進に弾みがつきます。逆に投票率が低ければ、同じ勝利でも候補者にとっては幾分不安が伴い、後味が悪い結果となりかねません。 そこで、過去の衆議院議員総選挙の投票率の傾向を見てみますと、今回の投票率は前回の総選挙より1.02%上回りましたが、全体的な傾向としては、以前のような投票率には及ばず、減少傾向にあるようです。 私は、選挙において投票率を上げることは最も重要なことと考えています。 投票率減少傾向の原因は、政治家の言動や行動に対しての不信や不満、政党の離合集散に対する政治不信などさまざまあると思います。こうした状況は、本県における選挙においても同様と考えますが、私は、ほかにも投票率低下の原因があると思います。それは、県下の投票所の減少が影響していると考えています。 過去の衆議院総選挙における県下の投票所数の推移を見てみますと、平成15年の第43回衆議院総選挙の時期まではおおむね1,230カ所弱でしたが、今回は1,004カ所で、これはピーク時からすると約8割程度に減少したことになります。 減少の原因は、市町村合併に伴う経費や人員の問題が一因として考えられますが、高齢者や身体の不自由な方にとっては、行きたくても行けない状況を行政がつくったと言わざるを得ません。 そこで、第2点目の質問ですが、投票所の設置は市町村が決定することになっていますが、現在の状況からしますと、県下のほとんどの市町村は人口減少が進み、財政も厳しくなることが予想されます。 こうした状況が続きますと、県下の市町村では、さらに投票所を減らすことが考えられますが、県としてはこのような状況をどのように受けとめられているのか。また、投票率と投票所の関係についてはどのように考えておられるのか、お尋ねします。 次に、第3点目の質問ですが、憲法で保障された国民の投票権は何人も奪ってはなりません。 ある自治体では、こうしたことに配慮し、高齢者や身体の不自由な方の投票参加を促すために、期日前投票において移動式の投票所を設け、一人一人の声を大事に吸い上げようと取り組んでいる例もありますが、私は大変有効な手段と評価しています。 そこで、本県において、投票機会を確保するための環境づくりについてどのように考えておられるのか。また、移動式の投票所は有効な手段と思うが、県としては、県下の市町村と連携し推進していく考えはないのか、お尋ねいたします。 以上、投票に関する2点は、松永選挙管理委員会委員長にお尋ねをいたします。 〔知事蒲島郁夫君登壇〕 |