熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
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4.県央広域本部・防災センター合築庁舎(仮称)の建設について (1)合築庁舎への入居部署 |
◆(城下広作君) まだまだこの季節は油断ができませんので、まさに防災対策というのはしっかりと受けとめていただきたいと思います。 特に、イエローゾーン、レッドゾーン、この地域でございますけれども、危険箇所ということは、余り自分自身のことと受けとめるというのはなかなか、その土地の価値とかいろいろあって、ためらう方もおられますけれども、やっぱり災害のときには、そこが危険であれば自分の命が危ないということをしっかりと受けとめるということも大事だというふうに思います。 それと、このイエローゾーン、レッドゾーンもそうですけれども、人工的な構造物がたまたま上にあった場合には、これはよくよくやっぱり注意しておかなければいけないということで、聞くところによると、宇城市では、このたび、例えば、そういう斜面の上に農業ため池があった場合には、このため池が仮に決壊したらどうなるということも一緒に考えて、そのハザードマップをつくったということもありますので、こういう考え方も今からはしっかり持たないと、それが崩れないということは絶対あり得ないと、あり得るということも想定することが大事じゃないかというふうに思っておりますので、これも今後参考にしていただきたいと思います。 では、次の質問に移ります。 県央広域本部と防災センターの合築庁舎、これは仮称でございますけれども、この建設についてお尋ねいたします。 県は、熊本地震で被災が大きかった熊本土木事務所庁舎と熊本総合庁舎の2庁舎と新設の防災センターとの合築庁舎について、9月3日から、公募型プロポーザルの設計委託に係る入札公告を開始しました。 建設予定地は、県庁敷地内の行政棟新館北側エリアで、地下1階、地上6階程度の鉄骨づくり、鉄骨鉄筋コンクリートづくりまたは鉄筋コンクリートづくりを予定しており、総事業費100億円を見越していると聞いています。 私も、震災後、2庁舎を拝見しましたが、建てかえはやむなしと理解していましたが、両庁舎とも、建てかえるならてっきりもとの場所に建てかえると思っていましたので、まさか県庁敷地内に、しかも2庁舎と合築する案が出たときは、正直驚きました。 県民の中には、災害復旧などで県の財政を心配する声や、場所がなぜ県庁敷地内なのかと疑問視する声もあると思いますので、納得いく説明が必要だと思います。 そこで、今後、この事業を推進するに当たり、幾つか気になる点がありますので、お尋ねをいたします。 まず、第1点目の質問ですが、今回の新合築庁舎の計画は、熊本地震を受け、主に防災体制強化を念頭に置いた結果、県庁敷地内が防災にかかわる関係部署との連携が速やかにできることを想定し、計画案が浮上したと理解していますが、例えば、県央広域本部にある税務部は、直接防災には関係ありませんが、新合築庁舎内に入るのか。また、同じ広域本部内にある熊本農政事務所は、本庁にある農林水産部との関係からどうするのか。また、熊本土木事務所も、本庁の土木部との関係からどうするのか。双方、組織の役割のあり方で新合築庁舎の入居組織が決まってくるのではないかと思います。 私は、今回の新合築庁舎の主な役割は、いざ災害が発生した場合、速やかな対応をとるため、特に初動の対応が必要な部署または災害箇所などを瞬時に把握し、適宜に手配ができる部署などが新合築庁舎に入るべきと考えています。 そのためにも、まずはどの組織が、どの部署が新合築庁舎に入るか、先に明確にすることが大事と考えています。その組織が決まった後、新合築庁舎の規模が決まると考えますが、今後の組織編成も視野に入れた取り組みを含め、県の考えをお尋ねいたします。 次に、第2点目の質問ですが、恐らく、新合築庁舎ができますと、本庁舎からの移動組織もあると思いますが、そのときは本庁舎に空き部屋が生じるのではないかと心配しますが、空き部屋をつくれば無駄になります。新合築庁舎ができることによる本庁舎の活用についてお尋ねをいたします。 3番目に、土木事務所庁舎や熊本総合庁舎の跡地は、大変大きな敷地を持っています。また、地理的にも、利用価値が高いところにあると思います。当然、移動すれば広い土地が残ってしまいます。 そこで、この土地の利用計画は立ててあるのでしょうか。それとも、売却の予定などを立てているのでしょうか。まだ立てていないとすれば、いつ、どのような形で今後利用計画を考えていかれるのか。 第1問目の質問は、蒲島知事にお尋ねします。また、質問の第2点目と第3点目は、池田総務部長にお尋ねをいたします。 〔知事蒲島郁夫君登壇〕 |