熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
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5.陸・海・空の観光戦略について
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◆(城下広作君) このカーボンニュートラルで、自然エネルギー、例えば風力発電、大型で造ろうとしても、現実的には、その場所に住民の理解がないといけない。だけど、依然と、やはりそういう建設が仮にあった場合には反対をされる地域もあります。なかなか住民の合意というのは難しい分もあって、本当に一つ一つゼロカーボンに向かうということはそう簡単ではないなというふうに思います。また、車もガソリン車はもう認めないという時代になると、私の車はもう完全に乗れなくなります。 そういうように、いろいろと社会変革があって、やっぱりもうカーボンニュートラルというのは非常に今難しい。だけど、みんなが我慢しなきゃいけないし、協力しなきゃいけない、その精神が大事かなというふうに思います。 では、次の質問に移ります。 陸海空の観光戦略について。 ちょっとタイトルも悩みました。間違って、自衛隊のことかとみんな勘違いされるといけないと思いまして。これは、あくまでも熊本の玄関の3つのことを陸海空というふうな形で述べさせていただきます。 ここは、私が視察したことをちょっと流れ的に読ませていただきます。 私は、本年1月9日、小雪が舞い散る中、JR熊本駅、阿蘇くまもと空港、八代港と視察に行ってまいりました。 まず初めに向かったのが、JR熊本駅であります。まだところどころに建設重機が散見される中でありましたが、バスターミナル乗り場の天井も完成し、JR熊本駅白川口を正面に見て左側のJR熊本駅ビル、右側のJR熊本白川ビルの躯体自体は完成している様子で、あとは、ビルの中の仕上げに総力を挙げておられるようでした。 私は、議員になる前、熊本駅近くに住んでいたことから、約40年前と現在の様子を比べてみますと、激変したと言っても過言ではないと思います。今に思えば、熊本駅周辺整備があと10年、いや、20年早ければ、熊本はもっと変わっていたのではないかと思うばかりであります。 後日、1月20日、公明党県議団3名と熊本市議団7名で、JR熊本シティ社長の案内で、JR熊本駅ビルの中の説明を受けました。およそ190店舗入るテナント予定場所、1泊何十万するホテルの部屋の様子などを拝見させていただき、完成後のにぎわいを想像しますと、心躍る気持ちでいっぱいでした。 説明によれば、4月23日がオープン予定とお聞きしましたが、当日は大変にぎわいを見せることと確信しています。 このJR熊本駅、この3月12日で九州新幹線開業10周年を迎えます。たしか、くまモンの誕生日だったと思いますが、こちらも大変注目をされ、にぎわいが期待される日でもあります。今年は、特にJR熊本駅周辺整備の完成と10周年が重なる千載一遇のチャンスであるとともに、JR熊本駅周辺は、今後の本県の観光戦略の柱となる場所でもあります。 次に、阿蘇くまもと空港に立ち寄りました。かつての空港ビルは解体され、従来の駐車場の一部まで道路が付け加えられ、新空港ビルの大きさが想像できました。また、従来の駐車場敷地内に立体駐車場の建設も見られ、利用者の駐車スペースも十分確保されると安心しました。 また、過日の新聞では、中国の四川省の成都と定期便の交渉を進めているとか、国内では、新たに仙台空港と新規路線を検討しているとの記事がありました。従来より一回り大きくなった阿蘇くまもと空港でありますが、当然、当初予定の国際線の拡大や国際線の増便、拡大も進められると思いますので、予定どおりの完成を待ちたいと思います。 最後に、八代港に向かいました。到着したのが4時近くになり、小雪交じりの曇り空でしたので、少し薄暗い状況でした。こういう状態ですから、当然、観光客はいないだろうと想像していましたが、駐車場の警備員、会場の受付職員はちゃんと配置されており、観光客もおよそ10名くらいおられました。 私は初めて伺ったので知りませんでしたが、観光客より圧倒的にくまモンの数が多かったのにびっくりしました。ただ、初めて行った私の感想は、これだけの数のくまモンを、かつてクルーズ船で来られていた中国、台湾やその他の国々の方が見られたら大変喜ばれただろうと、その場でうなずきました。そして、とても寒い静かな港を後にし、その日の視察を終えました。 そこで、蒲島知事にお尋ねをします。 JR熊本駅、阿蘇くまもと空港、八代港、コロナウイルスの感染がなければ、今頃は大変なにぎわいを見せる場所であったと思います。特に、この3月は、人の移動や観光のシーズンでもあり、これまで蒲島知事が尽力をされてきたインフラ整備や観光誘致戦略が実を結んでいたと思います。 しかし、全てはコロナウイルスの感染拡大で、日本はもちろん、世界中でも予定が狂ってしまいました。 このような状況の中、蒲島知事は、新しいくまもと創造に向けた基本方針(案)の期間中、JR熊本駅、阿蘇くまもと空港、八代港の観光戦略について、また、本県全体の観光戦略についてどのように考えておられるのか、お尋ねをいたします。 〔知事蒲島郁夫君登壇〕 |