熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
・都市計画について

(1)熊本駅周辺整備の今後の計画について
(2)武蔵ヶ丘東ニュータウン開発に伴う新駅設置について
(3)武蔵ヶ丘東ニュータウン内への県立図書館分館の建設について
(4)地区計画制度について

◆(城下広作君) ありがとうございました。  ダイオキシン対策には速やかな対応が絶対不可欠であり、各市町村には積極的に指導していただきたい。そして、より安全な、コスト面でも一番いいと思われる方法を選択していただきたいと思います。また、リサイクル関連施設にあっては、まず住民の意識啓発と広報などの推進がかぎを握るものと思いますのでよろしくお願いいたします。  風力発電については、地球温暖化防止の面からも、たとえわずかであるかもしれませんが、CO2の削減につながり、地球環境保全の立場からも推進する必要があるのではないかと思います。  都市計画について質問させていただきます。  都市計画の目的は、ある意味で、その地域の特色を生かし、産業及び住宅や公園施設等、さまざまな空間をうまく絡ませ、より住みよいまちづくりのための計画と考えています。  特に、駅を持つ都市計画については、その利便性を最大に生かし、それを核としてどう発展させるかがポイントであると思います。その駅を抱える地域としては、代表的な熊本駅周辺と新駅が予想される武蔵ヶ丘東ニュータウンがありますが、この都市計画についてお尋ねします。  まず、熊本駅周辺の問題でありますが、この問題はさまざまな角度からたくさんの先輩議員の皆様が真剣に取り組まれ、議論を重ねてこられたことはよく承知しています。  時あたかも、中央の動きが激しく、自民、自由両党の新幹線建設促進協議会では、全線開通早期実現化に取り組んでおられる。それを待ち望んでいる一人として、これ以上の喜びはありません。しかし、それと裏腹に、一向に進まないのが駅周辺の再開発であります。この不景気も影響してか、最近はひときわ寂しい雰囲気を感じる気がいたします。  本年十月には、国体を迎えようとしている本県の陸の表玄関でもあり、他県の人の目にどのように映るのかを考えますと、何だか心配でなりません。このような現状を打開するために、いろんな議員がこの問題を取り上げておられます。特に真剣に取り組まれている地元の荒木章博議員が、過去数回にわたって質問され、取り組んでおられることに心強いものを感じます。  二月議会においても、熊本駅周辺地域に公共施設の導入について荒木章博議員が質問をされました。全く同感であります。これに対し知事は「駅周辺地域においてにぎわいのあるまちづくりを進めるためには、何らかの公共施設の導入も有効な方策と考えておりますが、具体的に導入」する「公共施設についてのめどがまだ立っていないのは」非常に「残念であります。」と答弁されました。私も、荒木章博議員が提案された公共施設の誘致こそが、まず駅前を活性化する最大のポイントであると強く確信する一人であります。  熊本駅周辺にも多くの空き地が存在するようになりました。そこで提案でありますが、ぜひ駅周辺に熊本城入り口にある熊本合同庁舎を誘致したらどうかと思います。再開発の核としては画期的なことと思います。そして、その一フロアーにおいては県、市の出先業務機関を設置してもらい、住民サービスの向上を図れるよう考えていただきたいと思うのですが、いかがでしょうか。  第二点目として、熊本駅周辺とは対照的に、今から新しいまちづくりを展開している武蔵ヶ丘東ニュータウンの問題についてでありますが、この事業は、約九十六ヘクタールで約三千世帯、七千人の人口が見込まれ、この近辺は年々人口が増加傾向にあります。活気がある菊陽町としてさらに拍車がかかり、大変期待のかかる事業と認識しています。  このまちづくりも駅が重要な役割を占め、駅を中心に都市計画道路も設計されていると図面を見て感じました。当然のことと思います。そういった意味で、駅の存在は非常に重要な問題であります。  そこで確認でございますが、駅の場所がどのあたりになるのか、そして、その確約はJRと何らかの形で文書は交わしてあるのか、お尋ねしたいと思います。もし駅ができないとなれば、今現在工事中である計画道路の変更につながる問題ですので、よろしくお願いいたします。  三点目ですが、この武蔵ヶ丘東ニュータウン内に、県立図書館の分館を建設したらどうかということです。この周辺は、近年著しく人口が増加している地域でございます。熊本市の武蔵地区を初め、菊陽町、西合志町、大津町、合志町、泗水町と、増加率を見ても顕著であり、周辺人口はおおよそ十五万人を数え、幹線道路等も充実しつつあり、児童数の増加に伴い新設の学校も予定されています。そこで、最近その子供たちが本を読まないというデータが新聞をにぎわせました。特に熊本県の場合、一人当たりの購読料が最低であるとか、何とも教育立県であった県としては寂しいものを感じました。  確かに、熊本市内中心部に、既存の県立図書館や市の図書館は存在しますが、わざわざそこまで足を運ぶことができにくいようで、地元周辺の住民からも強い要望があり、県の都市計画内の用地内でもあり、子供たちの読書離れを防ぐ点からも、また、親子で楽しく利用できるコーナーなどを設け、幅の広い利用方法を考えたらもっと本に触れる機会がふえると思いますので、どうか前向きな検討を望みたいと思いますが、この図書館建設についていかがお考えでしょうか、お尋ねします。  四点目でございますが、地区計画制度についてであります。  先ほどの武蔵ヶ丘東ニュータウンのように大規模な都市計画事業であれば、道路、住宅、公園と、その区域内を最大に利用し、より効果的なまちづくりの推進に発展するわけですが、小規模開発の場合、一定の場所だけの計画に終わり、また、次の小規模開発と隣り合わせになった場合、道路や公園など、その地域の融合性に欠け、将来のまちづくりを考えた場合、土地の有効利用の観点からむだが生じるおそれがありますので、地区計画を積極的に推進する必要があるのではないかと思いますが、今現在どのように考えておられるのか、お尋ねします。   〔企画開発部長上野善晴君登壇〕