熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
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1.1期目を終えるに当たっての知事の心境について (1)財政健全化計画の現時点での認識 |
◆(城下広作君) 公明党の城下広作でございます。午前中にお二方質問されまして、私の質問とダブっている部分もございまして、それをやめてしまうと私はもうこれで終わってしまわなきゃいかぬもんですから、そういうことはできないと。しっかりと私なりの角度でまた質問をさせていただきたいというふうに思っております。 きょうは、大変午前中から天気もよくて、非常に穏やかな日であるわけでございますけれども、本当に県の財政から考えますと、もう先行き本当にどうなるかわからない、天気晴朗なれど波高しというような形じゃないかなというふうに思っております。 では、早速質問に入らせていただきたいと思います。 一期目を終えるに当たっての知事の心境についてということで、私質問をしたいと思います。 平成十二年二月、福島前知事の急逝という予想だにもしない出来事が突然県政を襲い、騒然とする中、まだ副知事になって一年目を迎えようとしていた現潮谷知事が、急遽前知事の継承を公約に選挙戦に臨まれ、見事に初当選。そして今、一期四年目の任期終了を目前に二月議会に臨まれ、議会の終了を迎えられた後の三月十八日は、二期目の知事選に挑まれようとしています。今知事の胸中を察するに、県政の重要課題に並々ならぬ決意を持って、いざ出陣のときを待たれていると拝察いたします。 潮谷知事が副知事に就任された平成十一年四月は、私も初めて県政に初挑戦し、議会人の一員になった年でもあります。当時私は、新人議員としてまだ産毛が生えていたころでした。そして一年後、潮谷知事誕生というときに居合わせ、元来外来語が好きでなかった私も、パートナーシップやユニバーサルデザインは、おかげさまで、日常会話ですらすら出るようになりました。これは、私一人ではなく、恐らく広く県民にも親しまれ、知事の政治信条が県民に広がっているあらわれではないでしょうか。 ただ一方で、知事就任直後より重くのしかかってきたのが、県の財政健全化という最大のテーマでした。知事就任一年後の平成十三年二月には、ほうっておけば本県が財政再建団体に転落するおそれがあることから、早速県財政健全化計画を打ち出し、平成十三年度から平成十七年度までの五年間で、毎年三百億円超の財源不足を解消し、最終年度には財政均衡を保つというねらいで立てた計画ですが、予想以上の景気回復の低迷と、ここに来て、三位一体の改革のしわ寄せで、あと二年を残しての県財政健全化計画は、相当な予算措置をしなければ目標達成は絶望的とも言われる状況にあります。知事もこの問題には大変頭を痛められていることと思いますが、財政再建団体の転落だけは避けなければならないのは確かです。 そこで、質問の第一点目ですが、知事に就任して四年間、その大部分の三年間が、財政健全化計画の集中・取り組み期間という状況下において、知事の思い描く県政づくりがなかなかやりにくかったと思います。それどころか、知事の最大の仕事は財政健全化という使命に変わってきたのではないかと思うほどです。そこで、この三年間、集中期間として取り組んできた財政健全化計画に対しての現時点における認識を伺いたいと思います。 第二点目の質問ですが、県政史上初めての女性知事誕生ということもあり、期待や関心が高かったのは周知の事実であります。そうなれば当然、就任直後より毎日数え切れないほどの期待を込められた意見や陳情等が寄せられてきたと思いますが、時には余りにも辛口でびっくりし嫌になったことがあったかは知りませんが、この四年間、県民の方々と直接会っての意見交換、知事への直行便やメールなど幅広く受け伝わってきた中で、特に多く寄せられた意見や要望は、知事が記憶する中で、どのようなことが特に多かったのでしょうか、お伺いいたします。 また、中には、県民の声が知事の心の中に響き、県の施策に反映された事例が幾つかあると思いますが、その具体的な事例があれば教えていただきたいと思います。 第三点目の質問ですが、既に御承知のように、午前中でも質問ございましたけれども、大分県九重町の民家で飼育されていたチャボが高病原性鳥インフルエンザに感染した問題で、国や大分県を中心に取り組みが始まり、半径三十キロ圏内の移動制限措置を含め必要な対策がとられていますが、本県も、小国町を含む四町二村が移動制限を受けていることから、対策会議を早速開くなどして必要な措置をとり行っているので、現時点では当面推移を見守ることになると思いますが、今回の事態についてどのように受けとめているのか。 以上三点、潮谷知事にお尋ねをいたします。 〔知事潮谷義子さん登壇〕 |