熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
2.攻めの県外戦略について

(1)静岡線の活用
(2)銀座熊本館を活用した県産品の販路拡大
(3)県外広報

◆(城下広作君) スクールニューディールの太陽光パネルですけれども、知事が掲げる日本一ということでございますので、まず、やはり学校、また公共施設、ここに設置ができないと、熊本県で日本一ということは逆に考えられないと思いますので、私は、県立高校に基本的には全部設置をするという決断は大変大事なことだというふうに考えております。
また、地域活性化・公共投資臨時交付金、本当に私たちもよく道路の陳情を受けます。だけど、予算がないからできない、信号機の設置、予算がないからなかなかできにくい、いろいろとあります。今回、このような形で、いわゆる幅広く利用できるというこの公共投資の交付金でございます。こういう事業にしっかり使っていただく、これが大事なことだというふうに思っております。
また、パトカーのAED、なかなか聞きなれないことでございますけれども、本当に全国的にも珍しく、県警がこのような形で取り組んでいただいたことを高く評価をしたいというふうに思います。やはり1人の命でも、万が一そのパトカーに搭載したことによって救われるということであれば、これは県民は大変ありがたいことだというふうに感謝されると思います。どうかよろしくお願いいたしたいと思います。
次に、攻めの県外戦略についてお尋ねをします。
来月23日から、静岡県に拠点を置く新規航空会社、株式会社フジドリームエアラインズ、FDAが、毎日1往復の予定で阿蘇くまもと空港への運航が開始されます。既に今月4日に開港式があり、第1便として福岡空港に就航しており、乗客はほぼ満席状態だったようです。ただ、午後からの便では、目標搭乗率の70%を大きく下回った便もあったようで、地方空港で相次ぐ航空会社の撤退が始まっている現状を見ると、決して油断できないと思います。
ただ、熊本県の立場からすると、新たな路線が加わり、ビジネスや観光の面で期待が持てると思います。現に、ホンダとヤマハは、静岡県と熊本県の両県に工場を持ち、ビジネス客の往来に期待が持てる可能性があります。
また、観光の面でも、富士山と阿蘇山と山つながり、農産物では、お茶やミカンなど特産品に共通点が多く、親しみやすい条件がそろっているのではないかと思います。
そこでお尋ねしますが、熊本―静岡線の開設を契機に、静岡県を中心とした東海地方との交流拡大について、県はどのように考えておられるのか、また、来月23日に阿蘇くまもと空港に第1便として乗り込んでくるのですが、その際、県としては積極的な関与を考えておられるのか、あるとすれば、どのようなことを考えておられるのか、地域振興部長にお尋ねします。
私の個人的な感想を申し上げますと、どうせ迎えるのであれば、明るく威勢のいいムードで歓迎するのがいいと思いますので、ぜひ牛深ハイヤを取り入れたらどうでしょうか。
次に、本県の物産品の知名度アップ、販路拡大についてお尋ねします。
今回の予算でも、球磨焼酎等を中心としたブランド化やイメージアップに取り組む事業などがあるようですが、期待したいと思います。
ただ、ほかの物産も、もう一押し売り込みが足りない気がします。よく、熊本は、よいものがあるのに宣伝下手と言われることを耳にするのですが、的を射た指摘だと同感することも時々あります。
そうした状態の中、4月16日に、東京の銀座熊本館にASOBI・Barの名前で飲食店をオープンしたことは、県の物産品の知名度アップにつながると思います。
以前、銀座熊本館に立ち寄ったときに、2階のスペースがあいているのを見て、何かもったいないから、熊本の物産品を飲んだり食べたりできるスペースがあればと要望した経緯もあり、要望がかない、うれしく思います。
私も5月に来店し、拝見させていただいたのですが、熊本産の酒類も豊富で非常にいい雰囲気だったので安心しました。特に、夜のバータイムには、馬刺やからしレンコンをつまみにされるということで、これを機に、東京から熊本の名物がさらに拡大できればと思います。
そこでお尋ねしますが、今までも熊本の物産の知名度アップや販路拡大に銀座熊本館の果たした役割は大変大きいと思いますが、ASOBI・Barの開店を機に、酒類を初め物産品の知名度アップと販路拡大をさらに進めるチャンスと思いますが、今後の戦略を商工観光労働部長にお伺いいたします。
次に、県の知名度アップにつながる県外広報についてお尋ねします。
御承知のとおり、本県出身のタレント、スザンヌさんが、県の宣伝部長に昨年11月 18日に任命されました。時の人だけにその宣伝効果は抜群で、試算では、広告料に換算して12億円に上ると言われています。県の名前はもちろん、物産品や観光名所と、幅広い分野で全国に名前を広めていただいたのではないかと私は評価したいと思います。
ただ、正式に言えば、熊本県との委託契約は3月いっぱいで終わり、県のホームページ契約も、この6月いっぱいで終了すると伺っています。県としては、まだまだ県の宣伝効果を上げたいとの考えはあると思いますが、今後のスザンヌさんの取り扱いを含め、県外広報をどのように考えておられるのか、総合政策局長にお伺いいたします。
〔地域振興部長小宮義之君登壇〕