熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
・県政に取り組む基本姿勢について
◆(城下広作君) 公明党の城下広作でございます。私は、党を代表して、県政を取り巻く幾つかの課題を取り上げて質問いたします。  この議会は、潮谷知事にとりましては、知事に就任されて本格的な第一歩となる議会であります。一年間の副知事時代は、日々異業種交流のような毎日とおっしゃりながら、県政をじかに見、いろんな課題に取り組んでおられたそのときの予期せぬ福島知事の急逝。だれもが驚きを禁じ得ませんでした。その後の知事選挙を経て、今度はみずから県政のかじ取り役となられました。二十一世紀に向け、県が直面するこの難局を、新知事がどのようにリードしてくれるのだろうかとの県民の大いなる注目の中での川辺川ダムに関する発言などが大きな反響を呼びました。これもひとえに、県民の期待と関心がいかに大きいかを物語っていると思います。  さて、いよいよ二十一世紀まであと七カ月を切りました。激動する社会経済情勢の中で、県の財政もまた厳しい状況にあります。その一方、県政に課せられたもろもろの課題は山積しており、それだけに県と議会の責任は重大なものがあると思います。  さて、今回提案された本予算は、福島知事時代に編成が済んでいたものを基本的には継承するとしながらも、予算の内容を詳細に見てみますと、潮谷カラーとも言うべき幾つかの新規予算が盛り込まれているようです。  例えば、県民に的確に県政情報を提供するための県政情報誌の発行や、介護保険に関しては、ひとり暮らしのお年寄りの相談に応じる専門員など各種相談指導の強化や介護サービス事業者への研修の実施などがそれであります。少子化対策としては、子供の視点からすれば認可保育所と同じ役割を果たしている認可外保育施設に対する助成、また環境対策では、産業廃棄物不法投棄に対する対策などが新規事業として目につきます。選挙戦で掲げられた政策や知事の思いが形になってあらわれているように思います。  知事は、昨日の答弁でも今後の抱負や所感を述べられておられましたが、県民の最大の関心事でもありますので、私も、県政のこの厳しい難局の中で、今後どのように熊本丸のかじ取りをしていこうとしておられるのか、その基本的な姿勢について、改めてお聞かせ願いたいと思います。   〔知事潮谷義子さん登壇〕