熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
9.特別支援学校の設置について
◆(城下広作君) 引き続き、特別支援学校の設置についてお尋ねをします。
本年2月22日、県立特別支援学校教育整備推進協議会は、山本教育長に、1つ目、知的障害のある児童生徒急増による新校設置や教室不足解消、2番目に、重度・重複障害児童生徒の安全、安心な学習環境の整備、3つ目に、身近な特別支援学校で学べるための整備、4つ目に、法改正に伴う校名の4点が報告され、受け取った教育委員会としては、来年度中に整備計画を策定する方針と聞いています。
私は、報告が出された次の日の23日に山本教育長を訪ねて、知的障害、ダウン症、発達障害等、障害のある児童生徒の母親でつくる熊本市在住の虹の会の代表坂口さんほか11名と一緒に要望書を手渡しに行きました。山本教育長は、母親の生の声を聞いてくださり、大変ありがとうございました。
要望書の内容としては、皆さん全員が熊本市在住ということで、今は小中学部の児童生徒の立場であるが、高等部になると熊本市内の養護学校だけでは対応し切れないので、結局市内周辺もしくは遠方を利用しなければならないのが現状であり、時間や経済的にも負担が大きいということで、ぜひ、熊本市内に住む障害のある子供が熊本市内で通学できるよう、特別支援学校を設置してもらいたいのが要望の柱であります。
2月17日付の熊日新聞の「特別支援学校開設検討へ」という記事が目にとまりました。多くの方が期待を持たれたと思います。しかし、整備協では、熊本市代表の委員からはそのような話は一度も出たことがないということですが、いずれにしろ、熊本市が真剣に考えているのであれば歓迎したいのですが、県の情報としてはどのようにつかんでいるのか、お尋ねをします。
このことが事実であるかないかは別として、保護者の思いを大切にするならば、県は、待ちや静観の姿勢ではなく、整備を進めていく必要があると思います。報告の中にもありましたように、熊本市内に早急に特別支援学校を設置する必要があると思いますが、いかがでしょうか。
また、先ほど質問した脳脊髄液減少症を含め、気分障害の生徒が利用する施設も不足しています。ぜひ拡充をしていただきたいと思います。
以上、山本教育長にお尋ねをいたします。
〔教育長山本隆生君登壇〕