熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
1.知事の決断について

(1)決断を決めた最大の理由
(2)蒲マニの検証(達成・未達成の分析と今後の対応)

◆(城下広作君) 公明党の城下広作でございます。
本年最後の12月議会、私にとりましては、改選後最初の質問になります。今回は、県政の重要な課題、また、県民にとってささいな部分でございますけれども、そんな問題を入りまじえた質問の項目としております。どうか答弁は、本当にわかりやすく、また納得いくような答弁をしていただきたいと思います。
ただ、12月のこの県議会、最大の県民の関心事は、何といっても蒲島知事の2期目に向けた去就でありました。もう既に午前中のお2人の質問の中で答えも出てしまいまして、私も、聞くことがある意味ではやぼかなという考えもありますけれども、昼間の昼食を挟んで、もしかしたら知事が大分考えが変わるかもしれないということも考えて、改めて私も自分なりの切り口で、知事の2期目の問題を中心として、まずは最初にお聞きをしたいというふうに思っております。よろしくお願いいたします。
それでは、知事にお尋ねしたいと思います。
9月議会で、自民党の西岡議員が、事実上、知事に2期目の出馬要請をなされました。しかし、知事は、そのときの答弁で、時代が政治家を選ぶものと思っており、去就はしかるべきときに判断すると答弁されました。あれから約3カ月、知事が言う、時代が政治家を選ぶとの感触を何か感じたのでしょうか。出馬の決断に大きく左右する出来事があったのでしょうか。大変気になるところでございます。
私は、政治家を志すタイプとして、大きく分ければ2タイプだと思います。1つは、自分の主義主張を実現するため、みずから積極的に名乗り出るタイプ、もう一つは、人格や人望があることから、周囲から請われて出るタイプだと思います。
最近の首長選挙や国政選挙では、どちらかといえば前者で、知名度先行で、マスコミ等の力をうまく引き出して勝利を得るタイプだと思います。しかし、蒲島知事は、間違いなく2つ目のタイプだと私は思います。1期目同様2期目も、恐らくたくさんの方に請い請われて出馬要請を受けたと思います。しかし、その詳細は知事しか知り得ません。
そこで、知事にお尋ねします。
最終的に2期目の出馬を決めた最大の理由とは何だったのでしょうか。お示しいただければと思います。
では、私が、なぜ今回出馬の最大の理由をお聞きしたかといいますと、恐らくその理由が2期目のマニフェストに大きくかかわってくると考えるからであります。
知事は、この約3カ月間、恐らくたくさんの方と会われ、県政にかかわる意見や要望、現状をお聞きになったかと思います。そこで知事自身の評価やかばマニの評価なども話題になったかと思います。
そこで、お尋ねします。
知事が1期目に掲げたかばマニ、最初の出だしに「熊本は眠っています。大きな可能性を秘めたまま眠っています。」と掲げてあります。知事は、この眠りから覚まそうと、全力で今日まで走り続けてこられたと思います。
では、熊本は眠りから覚めたのでしょうか。このかばマニの達成感を、知事はどのように感じておられるのか、また、残念ながら達成感を得られなかったことがあるとすれば、それはどのような事柄だったのか、お聞かせ願います。
そして、2期目に向けたかばマニの作成をされると思いますが、最初のかばマニとの関係について、そして、今後策定するとしたら、最大のテーマは何を掲げられるおつもりか、お伺いいたします。
〔知事蒲島郁夫君登壇〕