熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
9.LGBT問題について
◆(城下広作君) ちなみに、県立高校で、公費負担でクーラーをつけているところは、全国で8カ所ぐらい、都道府県というか、府県であるそうです。よそができてないわけじゃなくて、現にもう公費負担をやっているところもありますので、ぜひ熊本県も、そのことは一応考慮しながら、また今後検討していただきたいというふうに思います。
 時間がありませんので、急ぎます。
 次に、LGBT問題について質問いたします。
 最近、特に、LGBTという言葉をテレビや新聞等で見聞きすることが多くなりました。その背景には、一部の政治家の発言によるものが大きいと思いますが、私も、LGBTについて詳しく知っているわけでもなく、また、関係者の方々が、日々の生活において、どのようなことに戸惑いを感じておられるのかわからないこともあり、8月中旬、弁護士の方や関係者の方を招いて研修を受けさせていただきました。
 そのおかげで、私が理解していたことや、関係者の数に対する認識のずれがあることを強く感じました。また、今後は、社会全体が正しく理解した上で、社会が今後どのように対応すべきか、個人がどう尊重されるべきかを考えることが重要だと、私はそのように捉える機会になりました。
 この問題に関しては、ことし2月の定例会で県民クラブの鎌田議員が、蒲島知事にLGBTについての認識を伺い、知事は、全ての人の人権が尊重されることが大前提と答弁されました。田中環境生活部長には、LGBTについての県民への啓発と県が定める各種申請様式の性別記載欄の見直しについて質問され、田中部長は、啓発の推進と各種申請書の状況把握を行うとの答弁でした。
 そこで、質問ですが、2月議会以降、LGBTについては急激に社会の関心が高まりました。現に、県内の各議会でも、数カ所取り上げるところもあったと伺っていますし、熊本市は、この8月、県内で初めてLGBTに係る職員向けハンドブックを作成し、課長以上に配付し、その資料をもとに勉強会を開催、部下はパソコン等で見れるようにしていると聞いています。
 県としては、2月議会で各種申請書の状況把握を行うとしましたが、その後、どのような対応をするように決めたのか、お尋ねをします。
 また、このような問題こそ、職員がまず率先垂範で理解を高めることが大事と考えます。そのためにも、熊本市のようにハンドブックなどを作成し、適切な対応に努めるべきと考えますが、ハンドブックなどの作成については、県はどのように考えているのか、田中環境生活部長にお尋ねをいたします。
〔環境生活部長田中義人君登壇〕