熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

3.三里木~阿蘇くまもと空港間のアクセス鉄道整備について

(1)鉄道のルート及び空港への交通手段
(2)県営野球場移転


◆(城下広作君) ありがとうございました。
 商工観光労働部長の答弁は、皿を割る手前でございましたけれども、もう少しだったら、完全に割れたかなと思いましたけれども、しっかり頑張っていただきたいと思います。
 先ほどもありましたように、ちゃんと1年前に、こういう情報があって、しっかりと出されたと。最近のテレビでは、何かしら全然そういう報道もなくて、全然材料もないとかと言われていますけれども、もう既に1年前から話があったけれども、心のどこかには消費税率が上げられないんじゃないかということで、ある意味では先延ばしにしたというのもあるのではないかというふうに思います。
 また、今回、例えば、レジを買うにしても、本来は9月30日が期限なんですけれども、それまでに、物がなくても、契約をしていれば補助金が出るという流れも、我が公明党が主張し、実施されるようになりましたので、あわせて御報告をしておきたいと思います。
 3番目の質問でございます。
 三里木―阿蘇くまもと空港間のアクセス鉄道整備についてお尋ねをします。
 蒲島知事は、昨年12月5日、熊本空港のアクセス改善の取り組みとして、JR豊肥線三里木駅から分岐し、県民総合運動公園を経由して空港へ至る鉄道延伸案の大まかなルートを発表しました。
 この発表に至るまでには、鉄道を初め市電の延伸やモノレールの案などもありましたが、定時性、速達性、大量輸送、事業費などの総合判断による結果だと受けとめています。その中で、幾つか気になる点がありますので、お伺いします。
 まず、昨日、鎌田議員が乗り継ぎの利便性の件で質問されました。利用者にとっては、大変重要なことですから、しっかり検討していただき、納得いく答えを期待します。
 そこで、私の乗り継ぎに関する意見ですが、JR豊肥線から乗り継ぎもなく、直接三里木駅を経由し空港へ向かうとすれば、スムーズになりますが、それを可能にするためには、三里木駅から県民総合運動公園に時計回りに大きな円を描くようなルートをとらなければならず、その後は、県民総合運動公園あたりから、今度は、時計回りの逆方向にカーブをしながら空港へ向かうルートになると考えます。このルートを採用すれば、延長が長くなり、用地買収もふえ、事業費がかさむおそれがあります。
 一方で、JR豊肥線から直接三里木駅を経由することをやめ、一旦三里木駅で乗りかえることにすれば、ほぼ直線的に県民総合運動公園へ向かうことができ、先ほどのルートよりは、かなり延長は抑えられます。
 また、いずれかのルートを通ったとしても、最後は空港にとまります。その際、空港ビルとの連結が地上であれば、現駐車場との兼ね合いが悪くなるおそれがあり、地上より高い位置か地下に駅をつくるか、どちらかになると予想されます。
 いずれにしましても、ルートの選定は、用地買収対象者や周辺地域の今後のまちづくりにも影響を与えます。どうか、ルート選定に当たっては、県民の理解が得られるような提案を期待します。
 そこで、新しい旅客ターミナルビルが整備される熊本空港までの早期運行を目指すのであれば、できるだけ早い時期の決定が望ましいと思いますが、ルート選定発表の時期はいつごろになるのか、お尋ねをします。
 次に、今回の熊本空港への鉄道延伸は、空港を利用する方には大変便利な交通手段となります。ただ、心配するのが、朝夕のラッシュ時による混雑で、現在の最終便の到着時のように旅客者が集中した場合は、車両数次第では、一度に乗り切れない状況が想定されます。
 また、一方で、この鉄道延伸ができても、利用しづらい方も多いと思いますが、その方々は、従来どおりリムジンバスやマイカーなどを利用することになります。
 このように、空港利用者は、さまざまな事情により、交通手段を選択することになりますが、空港へのアクセスのあり方については、全体的にどのような考えをお持ちか、お尋ねをします。
 次に、空港への鉄道延伸が実現できることで、一つのプランを提案したいと思います。それは、髙木議員がこの議場で何度も粘り強く訴えてこられた藤崎台球場の整備について、今回の鉄道延伸地域へ移転することです。
 特に、新駅が予定される県民総合運動公園周辺は、言わずと知れた県のスポーツ施設が集積する場所です。この周辺に県営野球場を整備すれば、県のスポーツのメッカとして、ますます存在感を発揮しますし、また、この新球場をきっかけに、さらに県民のスポーツ意識の向上につなげられると考えます。
 予算等の問題もありますが、藤崎台球場の長年の課題解決、鉄道延伸に伴う球場利用者の利便性、また、創造的復興の貢献を目指す新空港周辺の活性化に勢いがつくと確信しますが、これまで述べた事柄について、蒲島知事のお考えをお示しいただきたいと思います。
 〔知事蒲島郁夫君登壇〕