熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

1.知事就任の決意について

(1)県政運営に関する基本姿勢
(2)くまモンの活用


◆(城下広作君) 改めまして、皆さんおはようございます。昨日に引き続いて代表質問をさせていただきたいと思います。公明党の城下でございます。熊本市第一選挙区でございます。
 今6月でございます。6月といえば、新茶の季節でございまして、新茶もあまり飲み過ぎますと、出がらしになります。
 昨日、代表質問で、県政の大きな課題は既に知事から答弁がありました。出がらしとまでは言いませんけれども、もう内容がそこそこ出た中で、私は、重複を避けながら、角度を変えて、若干知事に対して質問したいというふうに思います。
 なかなか出がらしと言っても意味が分からない人もいるかもしれません。若い人は分からないかもしれませんけれども、笑われた人は分かったということでございます。すみません。ありがとうございます。
 今日は、早速質問通告を見ますと、これは絶対終わらぬというふうに見られている方が多いと思います。私は、そのために早口で、そして自分自身の原稿は大体3枚でまとめて終わるようにしています。後は答弁者の問題です。答弁者がそれに協力するかしないかで、逆に言えば、私がこの12項目を完結するかということにかかっておりますので、ぜひその辺を配慮して、よろしくお願いを申し上げます。
 では、早速質問に入らせていただきます。
 知事就任の決意についてでございます。
 知事選挙の当選を決めて約3か月、知事就任から2か月が過ぎ、就任後初めての議会を迎えたわけですが、昨日の代表質問の知事の答弁は、県民にどのように伝わったのか、知事自身大変気になる心境だと思います。
 これまで、議会では、蒲島前知事の1メートル64センチ横に座られていたわけですが――実際に私測りました。今の副知事から、今の知事の場所が1メーター64センチあるということで、ここから僅かな距離に移動されたわけですが、今座られている場所がどれほど責任の重い場所か、知事自身一番感じておられることと拝察いたします。
 当選直後の思わぬ出来事、記者会見での発言など、知事の一挙手一投足は全て関心を持たれ、時には誤解を招くおそれがあることを痛感されたのではないかと、傍らから見て思うことがありました。
 しかしながら、木村知事は、選挙において多くの県民から負託を受け、当選されました。
 我が党も、知事が選挙中に訴えられてきた、これまでのよき流れをさらに強く大きく、「くまもと新時代、共に未来へ」のキャッチフレーズ、そして10の約束など、聞けば聞くほど期待や希望が湧き、全力で支援してまいりました。
 そこで、今後の県政運営に当たり、木村知事の決意についてお尋ねしたいと思います。
 まず1つ目は、蒲島前知事は、県政史上4期16年続きました。これは私の考えですが、県政のリーダーとして16年務めることができたのは、やはり職員との関係が何より良好であったからこそだと思います。皿を割ることを恐れるな、割った責任は私が取ると言われれば、職員の皆様は安心して業務に励み、知事との信頼関係が構築され、職員はやる気が出て、結果的に県民からの高い支持につながったのだと思います。
 また、前知事は、県民に対して、県民の幸福量の最大化を訴えられてきました。また、誰一人取り残さないの言葉にあるように、県民第一の姿勢も評価につながったと思います。
 そこで、木村知事は、職員との関係について、何か分かりやすい表現は考えておられないのでしょうか。あればお示しいただきたいと思います。
 また、木村知事は、県民に対して、本会議開会の冒頭の挨拶の中で、県民が主人公との思いを語られました。とてもすばらしい考えだと思います。
 しかしながら、県民には多種多様な考え方があります。私も多くの方から相談を受けますが、多様な意見に苦悩することが多々あります。木村知事が言われる県民が主人公との思いは、木村知事の政策判断にどのように反映させられるのか、お尋ねします。
 次に、前知事が勇退されることで知事選挙になりましたが、熊本ならではの心配事として、くまモンの処遇についての多くの声が県民から聞かれました。
 例えば、知事が変わればくまモンは偉くなるのですか、または、のけもんにされるのですかと、処遇について心配する声が私には結構寄せられました。
 私は、個人視察などで他県の役所に伺うことが多々ありますが、必ずと言っていいほど、くまモンのデザインがついたお菓子を持参します。すると、どこの役所でも、くまモンだとのリアクションがあり、くまモンの存在を羨ましがられ、本題に入る前にくまモンの話で盛り上がります。当然、PRもしてまいります。
 そこで、来年は、くまモンが誕生して15周年を迎え、7月には新しいロゴも決まります。
 また、今週月曜日の17日には、大阪・関西万博のスペシャルサポーターとして既に就任しているキティちゃんとポケモンに続き、くまモンも就任しました。これは誠に名誉なことで、国内はもとより海外での知名度アップにつながると確信します。
 このような未曽有の活躍を考慮し、今後の幅広い活用や新たな役職について何か考えがあるのか、木村知事の考えをお尋ねいたします。
  〔知事木村敬君登壇〕