熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
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6.県立技術短大の定員増と四年制移行について
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◆(城下広作君) 高速道路の活用というのは、私は絶対効果があるというふうに思います。また、JRの活用、複線・高架化とかいろいろありますけれども、なかなかこれも時間がかかる問題。これを車両を増やすということで、少しは改善するのかなという感じもいたします。 また、新・道路公社、新しく10分・20分構想、ぜひ進めてもらいたいとは思うんですが、やはり無料でやると、もう結果的に予算も難しい。そこに有料化と、こういうことも考えたときに、新・道路公社というのは有益になるという考えも、私はいいのではないかなと、あり得るなというふうに思います。ぜひ頑張っていただきたいと思います。 次に、県立技術短大の定員増と4年制移行についてお尋ねをします。 先月、数年ぶりに県立技術短大を訪問しました。県立技術短大に入る前、TSMC新社屋の横を通りましたが、やはり近くで見ると、とても大きく、迫力がありました。 県立技術短大に着きますと、校長、副校長に、改めて、県立技術短大の沿革や入学者の状況、カリキュラムの内容、そして卒業後の就職状況などを伺いました。 開校当初から、恵まれた教育環境もあり、これまでの卒業生の就職率はほぼ100%維持され、企業からも高い信用を得るなど、とてもすばらしい実績を持つ産業人材の育成機関であることを改めて確認することができました。 今、九州の各大学では、新たな学部や組織を設け、半導体の人材育成に本腰を入れています。 具体的に名前を挙げますと、九州大学、長崎大学、宮崎大学ですが、本県でも、熊本大学では、75年ぶりに学部相当の情報融合学環と工学部に半導体デバイス工学課程を今年4月に新設されました。また、県立大学でも、半導体産業で活躍する国際人材の育成に向け、英語力の強化などに取り組む打ち出しをされました。各大学、時にかなった取組だと思います。 そこで、第1点目に、このような各大学の一連の流れを見たときに、平成9年創立から今年27年目を迎える県立技術短大は、半導体産業の人材を多数輩出した大学校として、一歩先をリードしてきたと私は確信します。 また、今後は、隣接するソニーの第2工場の建設、そして、何よりもTSMCの進出で、さらに人材不足が問題になっていますが、このようなときこそ、県立技術短大の使命は、大きく定員を増やし、人材輩出で日本の半導体産業に貢献すべきと私は考えますが、いかがでしょうか。 第2点目に、今現在、県立技術短大は、2年間で課程を修了し、卒業になりますが、さらにもっと技術や知識を高めるための選択肢として、全国に11か所ある職業能力開発大学校に進学する道もあります。九州では、北九州の九州職業能力開発大学校がこれに当たります。また、熊大に編入することもできます。 そこで、私は、半導体産業が集積する地域、学習に恵まれた環境、これまでの実績から見れば、県立技術短大が4年制の開発大学校を目指すことが一番ふさわしいと考えますが、いかがでしょうか。 過日、菊陽町長は、JR原水駅周辺の土地区画整理計画内に知の集積エリアを設け、大学の誘致を示唆されました。新しい大学の誘致も魅力的ですが、私は、身近にある県立技術短大を成長させるチャンスも重要だと考えます。 そこで、県立技術短大の定員増と4年制移行について、木村知事はどのようにお考えか、お尋ねをいたします。 〔知事木村敬君登壇〕 |