熊本県議会 本会議で城下広作の会議録
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7.他県との交通アクセス問題について (1)宮崎県の新幹線構想 |
◆(城下広作君) 技大は県立大学であります。ここは少子化という問題がありますけれども、しっかりと育てて、今、時にかなった大学だということを捉えれば、ここをバージョンアップしていくことは大事なことだと私は思いますので、ぜひとも、来月には、茨城が同じような考えを持ってやろうとして協議してますので、そこをしっかりと見ていただいて、また御検討していただきたいというふうに思います。 次に、他県との交通アクセス問題について質問いたします。 九州は、半導体産業が盛んなことから、1980年代、シリコンアイランドと呼ばれるようになり、現在は、本県にTSMCの進出で、新生シリコンアイランド九州として、さらに注目を集めています。 そのような状況からか、九州の中心に位置する熊本へのインフラ整備の加速を求める声が各県からさらに高まっています。 例えば、県外と結ぶ高規格道路では、中九州横断道路、九州中央自動車道、南九州自動車道などありますが、また、鉄道でも、熊本豪雨災害で多大な被害を受けたJR肥薩線の復旧が求められています。 こうしたインフラ整備は、新生シリコンアイランド九州の物流や人流、さらには観光の核になる事業で、一日も早い完成が望まれているのは言うまでもない事実であります。この問題の解決には、まさに九州全体で団結して取り組む必要があると確信します。 そうした中、今年に入り、私は、大変気になるニュースが目につきました。 それは、宮崎県の話題になりますが、宮崎県では、福岡市から大分県を経由し、鹿児島県につながる東九州新幹線構想がありました。これは、1973年、全国新幹線鉄道整備法に基づき決まったものの、整備計画路線には格上げされていない状況で、宮崎県などでつくる東九州新幹線鉄道建設促進期成会が、2015年に東九州新幹線の建設費などを調査した経緯があります。 ところが、この案件にさらに拍車をかける話題として持ち上がったのが、本年2月9日、宮崎市から九州新幹線の新八代駅をつなぐ新八代ルートと、東九州新幹線の北九州から鹿児島、宮崎から鹿児島の計3ルートの案です。 宮崎県では、これらのルートの需要予測などに関する調査費3,000万円を本年度一般会計予算案に計上し、可決、成立しました。これは、県が単独で調査費を計上するのは初めてで、河野宮崎県知事は、記者会見で、東九州新幹線整備の機運を今まで以上に盛り上げないといけない、県民に調査結果を示して議論を進めたいと述べられたと聞いています。 早速、宮崎県内の首長からは期待や歓迎の声が上がる一方で、延岡市議会では厳しい意見も上がっているようです。当然、延岡市は大分のルートですから、こちらが行かないといかぬということで、厳しい意見が出たと。 これは私の推測ですが、宮崎県としては、北九州から宮崎、そして鹿児島のルートはかなり距離もあり、費用が膨大にかかるため、距離が短い宮崎市から新八代駅という新しいルートの調査を加えたのではないかと想像します。私は、今年3月18日に宮崎県を訪問し、担当者に今後の見通しをお伺いに行きましたが、何分調査前ということで、今後の見通しの詳細を聞くことはできませんでした。 他県からではありますが、ありがたくも宮崎県から、新八代駅に新幹線を結ぶという案が出されました。率直に、この案について、木村知事の感想をお尋ねします。また、この案について、河野宮崎県知事と今後意見交換する考えはあるのでしょうか、お尋ねをします。 次に、3月18日、宮崎県庁の訪問前に鹿児島県庁に立ち寄りました。目的は、最近、鹿児島県の阿久根市や長島町で、天草と長島を結ぶ三県架橋構想が大変盛り上がっていると聞き、鹿児島県の動きについて調査に伺ったところでございます。 昨年12月には、鹿児島県出水市で、三県架橋構想の推進大会が開催され、参加しました。もともとこの構想は、鹿児島、熊本、長崎の漁業振興を図る目的で始まり、それに加え、さらに観光を推進する目的でもあります。 天草市牛深は、日本一を誇る雑節の港で、和食のだしに欠かせない生産拠点として大変重要な役割を担っており、地元では、架橋構想に大変期待が寄せられています。まずは、鹿児島県長島町と熊本県天草市牛深がつながることで、県と県が橋でつながることは大変大きな意義があると思います。 そこで、木村知事に、三県架橋についての認識をお伺いいたします。 〔知事木村敬君登壇〕 |