熊本県議会 本会議で城下広作の会議録

10.スポーツ施設の今後の取組について


◆(城下広作君) 国も各県に進めていきたいと言われていますので、ぜひ、県としても前向きに取り組んでいただきたいというふうに思います。
 次に、スポーツ施設の今後の取組についてお尋ねをします。
 スポーツ施設の話題は、今日まで、この議場で相当交わされてきました。私も、これまで数回、県営藤崎台球場の件で、もっと駐車場が広く、公共機関を含めた交通の利便性の高いところへ移設が必要ではないかと訴えてまいりましたが、その願いがかなうことはありませんでした。
 また、最近は、スポーツ観戦を主たる目的とするスタジアム、アリーナの整備を求める声が高まっています。
 例えば、九州では、北九州のミクニワールドスタジアム、佐賀市のSAGAアリーナ、長崎市で建設が進んでいるスタジアムシティがありますが、いずれも町なかにあり、注目を集めています。
 全国に目を向けますと、構想段階のものを含めて10数件あるそうです。TSMCの誘致で全国的に注目を集めている本県が、スポーツ施設については、他県と比較して見劣りすることは残念でなりません。
 そうした中、4月11日、八代市は、JR九州新八代駅周辺の再整備について、基本構想の内容を明らかにされました。
 その基本構想の目玉の一つには、武道場や弓道場を併設した上で、2,000人規模のコンサートが開催できる文化施設の建設を検討したいと言われていました。
 また、菊陽町では、5月7日、新しい熊本県営野球場の誘致に向け、その必要性や候補地に関し、県に提案するための内容の調査委託の公募を始めました。
 そこでお尋ねしますが、木村知事は、昨日の前川議員の答弁で、スポーツ施設については、任期中に方針を示したいと表明されましたが、スポーツ施設といっても、対象が広い分野です。
 最近では、2020年東京オリンピックで日本人が活躍したスポーツクライミングやスケートボードなど、いわゆるアーバンスポーツの人気も高まっています。こうした競技関係者は、今後の論議に期待を寄せる方もいるかもしれませんが、どのようなスポーツを対象とされるのか、お尋ねをします。
 スポーツ施設の在り方について、1か所にさせるのか、それともスポーツ種目ごとに分散して整備するのか気になりますが、木村知事の現段階の方向性についてお尋ねをします。
 そして、次に、熊本では、サッカー、野球、バスケットなど、プロスポーツが盛り上がりを見せています。多くの県民は、それぞれの活躍をとても期待していますし、楽しみにしています。
 しかしながら、プロスポーツの振興には、選手の生活保障や事務所維持のために多額の費用がかかります。このため、サポーターやスポンサーの存在はどうしても欠かせません。
 そこで提案ですが、世界的に有名なTSMCが日本に進出する中で、ここ熊本を選んでいただきました。言わばTSMCは、熊本の顔となる企業でもあるわけです。
 昨年12月30日、熊本ヴォルターズの対福島戦で、TSMCの子会社JASMが、1日限定のスポンサーになられました。ぜひ、今後は、どのスポーツに限るわけではありませんが、1日限定のスポンサーではなく、末永く支援をいただけないだろうかと思いますが、県民も期待をしていると思います。
 そこで、木村知事から、TSMCもしくはJASMに対し、スポンサー協力などの働きかけを積極的に取り組まれてはと思いますが、御所見をお伺いいたします。
  〔知事木村敬君登壇〕